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CCPM Q&A

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CCPMの実践 Q&A
CCPMを実践していくうえで出てくる不安・悩み・疑問等に経験豊富なCCPMスペシャリストがお答えします。
 
 
Q: CCPMでの失敗事例はありますか?
Q: 工程計画を作成しているのですが、タスクをいくら短くしても納期が間に合いません。何か良い方法はありますか?
Q: プロジェクトにおいて予想外の問題が起きたらどう対処したらいいですか?
Q: CCPM導入には意識改革が必要でしょうか
Q: ABP(Aggressive But Possible)でやるとプロジェクトの現場は厳しくなるのではないでしょうか?
Q: CCPMとPMBOKやP2Mの関係は?
Q: CCPMを理解していないお客様あるいは上司に対して計画をどのように提示すればよいでしょうか?
Q: CCPMは、会社での仕事のみならず普段のコミュニケーションの改善にも役
立つのではないでしょうか?
Q: CCPMの適用分野は?
Q: 私のプロジェクトの工程は特別なのですが、CCPMは適用できるのでしょうか?
Q: プロジェクトメンバーにバッファを見せるべきでしょうか?
Q: :お客様にバッファを見せるべきでしょうか?
Q: CCPMは工程を半分にするのでしょうか?
Q: チャレンジ期間で計画した工程では遅れる可能性が高く大変ではないでしょうか?
Q: CCPMでは、各タスクは急いで作業をしなければならないのでしょうか?
Q: CCPMではタスク開始をなるべく遅くするとありますが、納期遅れにならないか心配です。大丈夫でしょうか?


QCCPMでの失敗事例はありますか?
ACCPM自体の失敗ではなく、プロジェクトに関する様々な事由が要因となり、断念した事例はあります。そのようなお客様から「なかなか思い通りにいかない」というご相談をいただくことがあり、その断念した理由をお聞きするといくつかのケースに分けることができそうです。

■ケース1:当初のいくつかのプロジェクトでは成功したが、その後思い通りにいかなくなる。
当初、CCPMの適用を始めたプロジェクトは経営幹部や上位マネージャーも巻き込んでいることが多く、周囲のアドバイスや支援を受ける環境にあるため、成功することが多い。しかし、一旦上手くいくことがわかると経営幹部や上位マネージャーは忙しさから「もう大丈夫」と現場まかせになってしまい、CCPMを実践するうえで重要な周囲のアドバイスや支援がなくなり、プロジェクトが暗礁に乗り上げてしまう、適用前と同じ状況に戻ってしまう。

■ケース2:残日数「あと何日?」による進捗管理をしていない。
ODSCやネットワーク工程表によるプロジェクト計画を作成し、良い段取りができた、上手くいったと安心してしまった結果、残日数「あと何日?」による進捗管理を行わず、プロジェクトのリアルタイムな進捗が見えず、気付いたら大変なことになっていた。

■ケース3:赤バッファ対策、黄バッファ対策を実行していない。
バッファマネジメントによりプロジェクトの状況が赤、黄、緑でわかっているのにもかかわらず、経営幹部や上位マネージャーが赤バッファ時や黄バッファ時の対策を実行せず、プロジェクトが失敗に向かって突き進んでしまう。その結果、現場がCCPMをやっても、赤バッファでもアドバイスも支援もしてくれないと感じてしまう。


上記がよくある3つのケースですが、共通するのは「経営幹部や上位マネージャー、周囲のアドバイス・支援が重要」ということです。プロジェクトの現場は皆頑張っています。しかし、現場の努力だけでは解決できないことも多いのです。成功の鍵は「経営幹部や上位マネージャー、周囲のアドバイス・支援」です。

Q工程計画を作成しているのですが、タスクをいくら短くしても納期が間に合いません。何か良い方法はありますか?
Aタスクの期間を短くすることには限界があります。これ以上タスクの期間を短くすることができないといった場合、下記の2つの方法を試してみてください。

■方法1:タスク順序の見直し
例1:タスクAとBを同時にすすめる 例2:タスクAの途中からはじめられるタスクを行う(例1)タスクA→タスクB→タスクCと段取りしていたところを、タスクAとタスクBを平行に実施して、タスクAとタスクBが終了したらタスクCを実施するようにしてみる。
(例2)タスクAの途中ではじめられるものがあれば、タスクAの途中からBをはじめられるように段取りを組み替える。

■方法2:人や機械等のリソースの変更
(例)クリティカルチェーン上のタスクにベテランを配置して、期間を短縮する
(例)クリティカルチェーン上のタスクを2チーム制にして、期間を短縮する

Qプロジェクトにおいて予想外の問題が起きたらどう対処したらいいですか?
Aプロジェクトとは非常に不確実性が高いものです。CCPMではプロジェクトには不確実性がつきものであるとの考えから、その不確実性から生じる期間的な遅れをプロジェクトバッファで吸収し、納期を守るという仕組みを整えています。予想外の問題が起き、期間的な遅れが発生した場合、まずはプロジェクトバッファで吸収できるか見てみましょう。(例えば、現在のタスクにて問題が発生した場合は、そのタスクが終了する期間がその問題を解決する分だけ延びると考え、残日数を算出し、プロジェクトバッファがどれくらい侵食されるか確認してみます)その際、プロジェクトを期間内に終らせることができるように経営幹部や上位マネージャー、周囲に相談しながらプロジェクトバッファの色に応じて対策を実行しましょう。

QCCPM導入には意識改革が必要でしょうか?
A「意識改革」という表現よりも「原点回帰」という表現の方が適正かもしれません。CCPMの考え方は特に目新しいことが並べられているわけではありません。CCPMやTOC全般にいえることですが、当たり前のこと、皆さんが昔からやっていること、今もやっていることを体系的にわかりやすくまとめたものといえます。だからこそ「昔からやっていたやり方だ」「私が言いたかったことはこれだ」「無意識にやっていたけど、これが重要だったんだ」といった感想を持たれる方が多いようです。CCPMを実践することによって、その原点に戻ることができ、それがプロジェクトのチームワーク、さらには会社全体のチームワークへと繋がっていくのではないでしょうか。

QABP(Aggressive But Possible)でやるとプロジェクトの現場は厳しくなるのではないでしょうか?
AABP(Aggressive But Possible)、つまりできるかできないか50%50%のチャレンジ期間というのは「頑張って何事もなく上手くいけば達成できる期間」と言い換えることができます。決して無理な期間で合意するというわけではありません。また、ギリギリのチャレンジ期間で作業を進めることになりますので、マネージャー、もしくは自らが作業に集中できる環境を整えることにつながったり、自らの遅れは次タスクに影響するといった適度な緊張感の維持や仕事の張り合い、チームワークへとつなげることができるようです。

さらに、ABPで合意したチャレンジ期間の半分はバッファとして付与されることになりますので、遅れた場合でもバッファが守ってくれるという安心感も持つことができます。(例:ABPで10日間の場合は5日間が付与され、合計15日まで問題なし)少しの遅れが即納期に影響する今までの工程表ではなく、ABPでチャレンジし、遅れた場合でもバッファが守ってくれるような工程表を利用することによって、現場はよりプロジェクトに集中することができるのではないでしょうか。

QCCPMとPMBOKやP2Mの関係は?
A最新のPMBOKにはCCPMが「クリティカルチェーン法」として紹介されています。CCPMは、「プロジェクトは人が行うもの」という現実を見据え、人間の問題行動に焦点をあて、それをいかにマネジメントするかということを議論しています。その意味では、PMBOKやP2Mなどの従来のプロジェクトマネジメントの知識体系と大変よい親和性があり、むしろ、両者を結びつけることで相乗効果が大きいといわれています。

QCCPMを理解していないお客様あるいは上司に対して計画をどのように提示すればよいでしょうか?
A確かにCCPMを理解していないお客様や上司にバッファが入ったCCPMの工程表を突然提示すると、「バッファ?何それ?要は余裕でしょ」と言われてしまい、ばっさりとバッファの期間分だけ納期を削られてしまうということがあるかもしれません。それを防止するためには、お客様や上司にもCCPMについてご理解をいただく必要があります。各タスク期間の見積方法やバッファの意味合いについてご理解いただくことによって、その方々からのご支援もいただけるようになると思います。まずはそのような場を設けることを検討してみてはいかがでしょうか。

しかし、それが難しい場合は「計画を提示する」のではなく、「計画を一緒に作る」というのはいかがでしょう。例えば、ODSCを一緒に検討しプロジェクトの目的を共有する、ネットワーク工程を用いた計画を一緒に検討し共有する、そのうえでバッファ込みの工程表を共有するという流れの中で、CCPMをご理解いただくことができるのではないかと思います。手法嫌いの方が相手の場合でも、CCPMとは言わず、流れの中でご理解いただくことができればCCPMを適用した工程表を共有することができるのではないでしょうか。

QCCPMは、会社での仕事のみならず普段のコミュニケーションの改善にも役立つのではないでしょうか?
ACCPMの考え方は普段の生活の中でも生きてくると思います。CCPMのエッセンスを意識しながら活動することによって、コミュニケーションが活性化することがあるようです。会社の中であれ、プライベートであれ、コミュニケーションは一番重要なものだといえますので、ぜひ、ご活用いただければと思います。
すぐにご活用いただけるのは「ODSC」の部分です。これは紙とペンさえあればどこでもいつでもできます。例えば、会議を開催する時にODSCを作成し、会議の参加メンバーに事前に配布しておくことにより、何のための会議なのか、何が生まれるのか、何を決めたら成功なのかといった意識が芽生え、非常に有効な会議になります。ぜひ、お試しください。

しかし、プライベートで突然パソコンを開いて、ODSCやらネットワーク工程やらABPを相手に求めるやらすると、相手から引かれる場合もありますのでご注意を。

QCCPMの適用分野は?
ACCPMの適用分野は幅広く、R&D、商品開発、ソフトウェア開発、受託システム開発、建設、エンジニアリング、公共、サービス、行政改革、経営改革といった分野で企業の規模、プロジェクトの規模にかかわらず適用されています。

Q私のプロジェクトの工程は特別なのですが、CCPMは適用できるのでしょうか?
A企業毎、プロジェクト毎にプロジェクトの進め方は異なります。つまり、「全てのプロジェクトは特別」なのです。似たようなプロジェクトはありますが、全て特別なプロジェクトです。プロジェクトの進め方こそ異なりますが、CCPMの考え方は適用できると思います。実践することによって見えてくるところがあると思いますので、ぜひ一度、ODSCやネットワーク工程表の作成から始めてみてはいかがでしょうか。

Qプロジェクトメンバーにバッファを見せるべきでしょうか?
Aぜひ、プロジェクトメンバーにもバッファの状態を見せてあげてください。プロジェクトメンバー以外の他のメンバーともぜひ共有してください。
そうすることによってプロジェクトの状況が誰からもわかるようになり、プロジェクトメンバーであれば「みんなで協力してなんとかプロジェクトを成功させなければ」というチームワークの意識が生まれることもあるでしょう。さらには他のメンバーでさえも「あのプロジェクトはちょっと遅れ気味だな。助けることができる部分は助けよう。振らなくてよい仕事は後回しにしておこう」といった意識が生まれることもあるでしょう。

また、バッファをプロジェクトメンバーに見せることによって、プロジェクト全体の視点、つまりマネジメントの視点を意識するようになり、将来のマネージャーの人材育成にも効果的です。 

Qお客様にバッファを見せるべきでしょうか?
Aお客様(社外)にバッファを見せるか否かは経営判断だと思いますので、各企業においてご判断いただければと思います。
従来のバッファ=安全余裕を隠すというやり方では、お互いにいくら隠しているつもりでも双方ともバッファを持っていることはわかっていますので、お客様が「これを追加して。これも追加して」と仕様を追加したり、お客様の判断が遅れて納期が間に合わなくなったりすることが多くのプロジェクトで見受けられます。そこで、初めからお客様に堂々とチャレンジ期間のタスクとバッファを見せることによって、遅れの原因が"見える化"します。バッファの色が変わってしまうのは何が問題なのかが見えるようになってきます。また、チャレンジ期間のタスクで進めていることを理解していただくことによって、お客様も無理な要求を言うことができなくなってきます。それどころか色を変化させるバッファは、一緒にプロジェクトを完成させていく信頼関係の源泉となります。お客様にチャレンジ期間の工程をお見せし、不確実性に対応できるバッファを持った工程表があるからこそお互いを信頼し合えるのではないでしょうか。

QCCPMは工程を半分にするのでしょうか?
Aそのような運用方法もありますが、あまりお勧めいたしません。ネットワーク工程を用いて計画を立てる際、タスクの期間を半分にするというのはあくまでも目安であり、実際にはABP、つまり「頑張って何事もなく上手くいけば達成できる期間=チャレンジ期間」で考えるのが私たちのお勧めです。その際にベテランや経験者の方々のアドバイスをいただきながら最適な期間を検討するのがポイントです。

Qチャレンジ期間で計画した工程では遅れる可能性が高く大変ではないでしょうか?
ACCPMでは、チャンレンジ期間で計画するものの、工程の最後にプロジェクトバッファというプロジェクトの安全余裕を配置することによって、プロジェクトを遅れから守るという機能を持っています。さらには、バッファがその消費具合によって、緑、黄、赤と変化しプロジェクトの危険度を表現しますので、手遅れになる前に対策を実施することができるようになります。手遅れになる前に手を打つことができれば、遅れる可能性を低くすることができるはずです。

QCCPMでは、各タスクは急いで作業をしなければならないのでしょうか?
A「頑張って何事もなく上手くいけば達成できる期間」で合意するので、急いで作業をするのではなく、あくまでも通常の作業スピードで進めます。CCPMでは、人間行動に起因したタスクに潜む期間的な無駄を排除する論理で構成されており、タスク間の連携ロス(待ち時間等)をなくすことでスピードアップを狙います。

QCCPMではタスク開始をなるべく遅くするとありますが、納期遅れにならないか心配です。大丈夫でしょうか?
ACCPMでは、確かに「タスク開始をなるべく遅くする(ナルオソ)」となっていますが、プロジェクトの工期はプロジェクトバッファや合流バッファなどのバッファで守られています。従って、CCPMではタスクの開始時期を今までのように闇雲に早く始めるのではなく、納期を守った上でどれくらいから仕事をしなければいけないかというルールをプロジェクトに与えます。

   
 
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