「TOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)」とは、企業活動の中で最も弱い部分(制約条件)に着目し、そこを集中的に強化・改善することにより、最小の努力で最大の成果を上げようとするマネジメント手法です。
TOCとは
TOCは、エリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した経営改善/マネジメントの手法で、1984年に出版した著書『The Goal: A Process of Ongoing Improvement. 』(日本語版『ザ・ゴール』、ダイヤモンド社、2001年)によって広く知られるようになりました。「現在から将来にわたって儲け続ける」という企業の目的を達成するために、それを妨げている制約条件(Constraints)の改善により、企業全体の業績改善/向上が期待できます。
制約条件とは
「どのようなシステム/組織であれ、常に、唯一(極少数)の要素によって、そのパフォーマンスが制限されている」という仮定から出発しており、その“パフォーマンスを制限するもの”を、システム/組織の“制約”または“制約条件”と呼びます。

制約条件にフォーカスして問題解決
制約条件にフォーカスして問題解決を行えば、小さな変更と小さな努力で、短時間のうちに、著しい効果が得られます。
企業の各リソースをチェーンの輪に例えたとき、チェーン全体の強さは、一番弱い輪に依存します。つまり、制約条件以外の部分をいくら強化しても、全体の強さには影響しません。個別での改善を積み上げるのではなく、全体の中でどこに制約条件が存在するかを特定し、そこから手を付けることが、企業全体の業績向上につながることを意味しています。
つまりTOCの観点では、一番弱い輪を強化しない限り、システムとしてのパフォーマンスは改善しません。それ以外を強化しても全体としては効果がありません。鎖の制約条件になっている一番弱い輪を強化しない限り意味がないのです。
これを最も簡潔に表現すると、Σ部分最適 ≠ 全体最適(“部分最適の総和は、全体最適にならない”) となります。つまり、構成要素の相互依存を無視して、部分ごとに最適化してもシステム全体としては意味がないのです。 |
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